スイス、ローザンヌ(2024 年 5 月 15 日):国連の国際生物多様性の日( 5 月 22 日)に先立ち、テトラパックは、自然の喪失を阻止し、反転させ、水の安全保障を強化するための当社の貢献を定義する「自然へのアプローチ」 -包括的な枠組みの開始を発表しました。このアプローチは、生物多様性プランで概説されている、世界的な目標と一致しています。1生物多様性プランとは、生物多様性の喪失を阻止し、地球上すべての生命の利益のために、自然を回復軌道に乗せるための行動を求めるものです。
生物多様性と生態系サービスに関する政府間科学政策プラットフォーム( IPBES )の報告によると、主に人間の活動によって、人類史上前例のない速度で自然環境が悪化しています。2自然喪失の主な要因として、世界の食品システムが特定されており、3世界経済、生活、食糧安全保障を脅かすような広範囲にまで影響が及んでいます。4
テトラパックの野心的かつ新たな「自然へのアプローチ」は、この複雑な相互依存性を認識し、自然への影響と依存関係の徹底的な評価に基づいています。このアプローチは、当社のバリューチェーンが自然に与える影響を管理し、エコシステムの回復を支援することを目的としています。5さらに、地域の水資源への悪影響を減らし、危険にさらされている盆地に共有した水の課題に対処することで、世界的な水の回復力の強化に貢献することも目指しています。6このアプローチでは、地域、ビジネス、サプライヤー、その顧客が行動を起こし、当社が自然のための行動をさらに加速できる強力な基盤を構築しています。
テトラパックが定めた 25 の目標:
テトラパックの気候 & 生物多様性担当副社長、Gilles Tisserand は次のように述べています。「世界の GDP の半分以上が自然に大きく依存しているため、9これ以上利害関係が高くなることはありません。テトラパックの「自然へのアプローチ」 は、環境スチュワードシップに対する当社のコミットメントを反映しているだけではありません。2023 年 の CDP フォレスト A リストに 8 年連続で掲載されていること、報告の初年度の水セキュリティカテゴリーにおいて A を達成したことに裏付けされる、この分野における当社の長年にわたる行動に基づいて作成されています。他の企業がこの取り組みに加われば、次世代の自然の保護・回復に向けて、ともに貢献することができます」
2022 年、テトラパックは Business for Nature 連合体の COP15 に署名し、「昆明・モントリオール生物多様性枠組」のターゲット 15 を採択するよう政府に呼びかけました。ターゲット 15 は、大手民間企業や金融機関に対し、そのリスク、依存関係、生物多様性への影響を評価して開示すること、持続可能な消費を推進する情報を消費者に提供すること、コンプライアンスを報告することを要請しました。10
Business for Nature の CEO Eva Zabey 氏は次のように述べています。「テトラパックの自然へのアプローチ」は、生物多様性プラン(旧称生物多様性世界枠組)の野心的な目標達成を支援するために、企業世界に求められているステップアップを強調した重要なマイルストーンです。我々は、すべての企業に向けて、ネイチャーポジティブを2030 年までに実現するために、自社がどのような貢献ができるかを明記した自然戦略を設定することを推奨しています。しかし、それだけでは目標を達成することはできません。企業行動を加速させて自然の喪失を阻止するために、政府は適切なインセンティブを作成する必要があります。
報道関係者向けお問い合せ先
Lucia Freschi
テトラパック
電話:+39 347 2632237
Lucia.freschi@tetrapak.com
1以前は「昆明モントリオール・グローバル生物多様性枠組」として知られていた生物多様性計画は、2022 年 12 月に採択されました。 2050 年までに生物多様性の喪失を阻止し、反転させるために必要な世界的な野心と具体的な行動について概説します。これには、生態系の 30% を回復し、食糧廃棄物を半分に削減し、生物多様性に利益をもたらす戦略に、年間少なくとも$2,000 億を投資するなどの目標が含まれます。詳細については、こちらをご覧ください。https://www.cbd.int/gbf
2IPBES. (2019)。生物多様性に関する政府間科学政策プラットフォームの総合評価報告書。p. 1109 In E. S. Brondízio, J. Settele, S. Díaz, & H. T. Ngo (Eds.), IPBES 事務局。IPBES 事務局、ボン、ドイツ。出典:https://doi.org/10.5281/zenodo.3831673
3Benton, T.G. et al. ( 2021 )。食品システムが生物多様性の喪失に与える影響:自然を支えるための、食品システム変革に向けた 3 つの手段 チャタム・ハウス。出典:https://www.chathamhouse.org/sites/default/files/2021-02/2021-02-03-food-system-biodiversity-loss-benton-et-al_0.pdf
4Herweijer, C., 他 「自然へのリスク増大:自然を取り巻く危機が、ビジネスと経済にとって重要な理由」 世界経済フォーラムおよび PwC。https://www3.weforum.org/docs/WEF_New_Nature_ Economy_Report_2020.pdf
5一例ブラジルにおけるアラウカリア保全プログラム
6危険な状態にある水域は、SBTN 方法論に従い、水の量、質、洗浄に関する 8 つの異なる指標に基づいて特定されます。各指標には、1 ~ 5 のスコアが割り当てられます。これら 3 つのカテゴリーの中で、1 つの指標がスコア 3 以上である場合、水域が危険な状態にあることを示します
7最も広大な土地使用面積を伴うテトラパックの原料は、板紙、サトウキビベースのポリマー、アルミニウムと定義されています。これらの商品は、 SBTN コンバージョン駆動商品リストにも含まれています。
8水に強い影響力を持つサプライヤーとは、ビジネスの関連性が高く、水への強い影響力を持ち、高い水リスクにさらされているサプライヤーと定義されます。
9WEF、2020 年
10COP 15 : 国連生物多様性条約での画期的な合意により、2030 年に向けて、各国が 4 つの目標と 23 のターゲットを採択 | 生物多様性条約( cbd.int )