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2023 年 9 月 15 日
「使い捨てプラスチック指令は異例です。」と述べるのは、テトラパックの副資材部門で製品マネージャーを務める Riccardo Vellani です。
2019 年 6 月、欧州連合(EU)は使い捨てプラスチック指令を可決し、綿棒、カトラリー、皿、ストローなどのいくつかの使い捨て品目を禁止しました。
それ以来、品目リストは増加し、2024 年 7 月からは、ガラスと金属を除くすべての飲料用容器は、プラスチックごみとしての放棄を防ぐために容器から取り外せないように設計された開封装置である、デザードキャップとして販売する必要があります。
この指令が発表されたとき、テザードキャップはほとんど知られていませんでした。既存の容器との互換性はどの程度あるのでしょうか?また、装置の改造(さらにはアップグレード)にはどのくらいの費用がかかるのでしょうか?
「テトラパックのお客様は 2 ~ 3 台の製造ラインを所有しているケースが多いため、スムーズな移行を確実に行うためには、新しいソリューションが運用に与える影響を最小限に抑えることが重要でした。それと同時に、私たちはソリューションを再考するチャンスが与えられたのでした。物事を変えようとするなら、改善が伴わなければなりません。」と Riccardo は続けます。
25 か国以上、5 億人以上の消費者に適合できるソリューションを提供するために、8 つの異なるテザードキャップのコンセプトが同時に開発されました。
「これまでにリリースされたソリューションのほとんどでプラスチックの含有量を減らすことに成功*し、消費者の利便性を重視して容器の開閉を簡単にしました。テトラパックでは、キャップをできるだけ多くのソリューションで使用できるようにしたいと考えています。ごく最近では、テトラ・レックス® 紙容器用にツイストキャップTM OSO 34プロを追加しました。このキャップには植物由来のバージョンもあります。テトラパックでは、どんな変更も製品の品質保持期限や安全性に影響を与えていないことを確認しています。」と Riccardo は述べています。
お客様との緊密な連携が功を奏しました。2021 年初頭には、最初のテザードキャップを世界に導入する準備が整いました。それ以来、事態は急速に進み、つい最近、テトラパックは 30 億個のテザードキャップを販売するというマイルストーンを達成しました。
「EU の消費者は、今後の法案をまったく意識していません。紙ストローの導入と同様に、企業は消費者にテザードキャップの重要性と利点を説明する必要があります」と Riccardo は続けます。消費者は大きな「なぜ?」から始めることが多いため、納得させることができるような丁寧な説明が必要になります。
「キャップのような一見小さな変化を、持続可能な包装とポイ捨て削減に向けたより大きく複雑な取り組みに結びつけるのには、難しいものがあります。」
お客様を支援するために、テザードキャップへの移行についてお客様がうまく伝えられるようにコミュニケーション資料を開発しました。
「新しいキャップには多くのメリットがあるため、一度試すと消費者はそれらの開発の背後にある理由を理解します。多くの消費者は、これまで 2 段階の開け口(蓋をゆるめてプルリングを持ち上げる、または蓋をひねってタブを引く)が、1 段階の新しいワンステップオープニングソリューションに変更されていることに気が付いていません。消費者はそれぞれ異なる習慣で生活しています。新しいソリューションに慣れるまでには時間がかかります。牛乳の紙容器を開けたり、バックパックに自分の愛用のジュースを入れるなど、日常的な習慣の場合は特にそうです」と Riccardo 言います。
30 億個以上のデザードキャップ販売の次は、何でしょうか?
「テトラパックは今後もお客様と緊密に連携し、新たな規制や取り組みにも対応できるよう準備を怠りません。お客様が影響を受けることは、私たちも影響を受けることだからです。テトラパックは常にお客様の成功を願って支援をしたいと考えています。」
EU のみならず、他の地域でもデザードキャップが導入される可能性があります。
「この地域では、まだデザードキャップを義務付ける法律はありませんが、人々は、ゴミの削減の点で自分たちがどのような役割を果たすことができるかに注目していると思います。そのため、テトラパックは、この開け口を環境上の利点を備えた新しく改良されたワンステップオープニングとして提供することで、提供を広げることを考えています。」と Riccardo は話を締めくくりました。
* 次に、重量から含有するプラスチックの削減率を示します。