チャンディーガルは、インド北部のパンジャーブ州ならびにハリヤーナー州の州都を兼ねる連邦直轄領(連邦政府が直接統治する街)です。この都市は、一人当たりの収入が比較的高いことで知られており、インド各地から多くの労働者が集まっています。
背景と取り組み
2024 年にインド女性・児童福祉省がインド議会に提出した「Poshan トラッカー」によると、チャンディーガルにおける 5 歳未満の子供の栄養不良状態は、地域の中で最も高くなっています。この年齢層では、27.8% が発育阻害(年齢に対して低身長)、8.73% が低体重です。いずれも栄養不足を強く示す指標です。
栄養は、子供の成長や発育に直接影響します。子供の可能性を最大限に引き出すには、成長期に栄養価の高い食品が必要です。特に 5 歳未満の子供は栄養失調に陥りやすく、生涯を通して身体的・精神的な問題を起こしかねないため、重大な問題です。
PM Poshan Shakti Nirman スキーム(通称 PM POSHAN )の下、インド政府は、公立学校の子供たちに温かい調理済みの食事を 1 食提供し、子供の微量栄養素欠乏症に対処しています。このスキームは 2021 ~ 2022 年度に開始され、2025 ~ 2026 年度まで継続される予定です。
生徒に補助栄養物を提供するため、連邦直轄領(UT)の学校教育局は、Verka Dairy Chandigarh 社の UHT 牛乳をテトラパックのテトラ・フィノ®アセプティック容器 130 ml で配布することにしました。6 週間の試行期間から始まったこのプログラムでは、チャンディーガルの 118 の公立学校の一年生から八年生まで 10 万人に飲料を週 1 回提供しています。
パンジャーブ州のMILKFED (Verka Dairy) 社のマネージングディレクターである Sh. Rahul Gupta (IAS) 氏は次のように述べています。
「牛乳に含まれるカルシウム、タンパク質、ビタミンといった必須栄養素は、子供たちの成長に欠かせません。学校で子供たちに牛乳を提供することは、子供の栄養不足への取り組みに役立ちます。栄養失調や栄養不足は発育阻害、衰弱、免疫低下、認知障害の原因となりますが、これらはすべて定期的に牛乳を飲むことで緩和することができます。この取り組みで、テトラパックと協業できることを嬉しく思います」
この牛乳は、Verka Dairy Chandigarh 社でテトラパックの無菌充填技術を活用して加工・包装されており、食品の安全性と品質を確保しながら、子供たちに重要な栄養を楽しい形で提供しています。無菌充填技術を使用した UHT 牛乳であれば、コールドチェーンを必要とせず牛乳を学校まで安全に届けることができ、届けた後も常温で保存ができます。
Verka Dairy で使用される牛乳は、パンジャーブ州の小規模農家から調達しています。テトラパックは、デイリーハブ プロジェクトを通じて Verka Dairy 社も支援しており、小規模農家と普及サービススタッフには技術援助や支援を、農家には生産性向上に向けた研修を教室と農園の両方で提供しています。この取り組みは、市場へのアクセスを農家に提供し、その生活向上に貢献しています。
脆弱なコミュニティでは、栄養を十分に摂取できない可能性が高くなります。そのため、学校牛乳プログラムを通じて、タンパク質豊富で栄養価が高い食品である牛乳を提供することで、基本的な栄養ニーズを補うことができます。このプログラムはまた、社会経済的に恵まれない環境にいる子供たちの就学率の向上や退学率の低下にも貢献しています。
テトラパックは、食品の安全性と品質の専門知識を提供し、研修を実施し、世界中の学校給食プログラムで得たベストプラクティスを共有しました。その目的は、貴重な政府のリソースを効率的に活用し、学校牛乳プログラムを効果的に実施することです。チャンディーガルで実施されたこの研修プログラムには、200 人以上が参加しました。
「Verka Dairy 社や自治体と協力してチャンディーガルの子供の栄養失調問題に取り組めることを誇りに思います。学校牛乳プログラムを通じて安全で栄養価の高い UHT 牛乳を提供することで、子供の健康と発育を支援し、子供が成長できる機会を確保することを目指しています。このプログラムは、子供の心に栄養を与え、生徒が環境に対する責任感を養う助けになります。私たちは共に、多くの人々の生活に有意義な影響を与えており、テトラパックのモットー『大切なものを包んでいます』にある通り、食品、人間、そして地球という大切なものを包み込んで守れることを誇りに思っています」と、テトラパック南アジア市場マネージングディレクターの Cassio Simoes は語ります。
チャンディガールの学校牛乳プログラムは、当初予定していた 6 週間よりも長く実施される予定です。また、一週間あたりの提供日数の増加も検討されています。
このプログラムの最初の成功を受け、チャンディーガル連邦直轄領政府の社会福祉部門は、新たな牛乳プログラムを開始しました。この新たなプログラムは、アンガンワディの学校(幼稚園) 450 校に通う 10,000 人の子供を対象とした PM POSHAN プログラムの一環で、3 歳から 6 歳までの重度および中程度の急性栄養失調児を対象にしています。
栄養面での利点に加え、学校牛乳プログラムでは、参加生徒の間で環境への責任意識を養うことも目的としています。プログラムに参加している学校では、牛乳を飲み終わった生徒は、使用済み飲料用紙容器をリサイクル用のゴミ箱に捨てます。その後、紙容器は回収されて、学校で使用する家具や文房具にリサイクルされます。既に一部の学校では、こうして生まれ変わったベンチや机が届き、生徒たちが使用しています。
「学校牛乳プログラムは、世界中で子供の健康や教育を向上させ、地域農業の発展を支援する上で重要な役割を果たすことが証明されています。テトラパックが掲げる目的や付加価値のある支援として、食品の安全性、プログラムの導入、評価に関する技術研修を実施し、世界中で採用されているベストプラクティスを共有できることを誇りに思います。このプログラムは、当社のお客様である Verka Dairy 社、地方自治体、および地域社会との協力体制の素晴らしい事例でもあります」と、テトラパック Food for Development 副社長の Rafael Fabrega は締めくくります。