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メンブレンフィルトレーションの分野では、常に、ミルクや植物由来製品に関する新しいソリューションが形作られています。
乳業界および食品業界のお客様は、消費者からの新しい需要に応えるため、迅速かつ効率的に、そして原材料を最大限に活用するために、絶え間ない努力を続けています。成長がめざましい市場の 1 つに、ヤギとヒツジのホエーから生成されるベビーフード用の濃縮タンパク質があります。特に、特別な性能や栄養上のメリットを持つ製品が求められている中国で顕著です。これらの種類のミルクは牛乳よりも消化しやすく、母乳に近い組成を持っています。また、山羊乳の乳糖含有量が低い点にも注目が集まっています。チーズ製造に使用するこれらの種類のミルクの標準化も成長を続ける市場です。また、植物由来食品に幅広く使用される穀物、ナッツ、豆、エンドウ豆などの植物性タンパク質の濃縮も 大きな成長分野の 1 つです。
ホエーとミルクから作られた乾物の濃度の向上は、常に注目されている分野です。固形分が多いほど、製造チェーンの次の段階の輸送コストが節約され、粉末にする過程で使用する水と電力の消費量も少なくて済みます。
RO(Reverse Osmosis:逆浸透)濃縮により、乾燥物質濃度は数年以内に約 45% に達すると予想されます。原材料利用率の向上、ひいては効率と持続可能性が密接に関連しているため、このことが、フィルトレーションをお客様にとって一層興味深い技術にしています。
ホエーから細菌除去された脂肪豊富な精製 WPC60 は、いずれ実現するホエータンパク質やカゼインの更なる分取と同様、成長市場です。一例として、乳児の栄養のためにアルファ-ラクトアルブミンとベータ-ラクトグロブリンを分離する、他の代替手段よりも低コストのソリューションであるフィルトレーションがあります。
同時に、テトラパックは他のタンパク質分取企業とも提携し、事業推進の重要な要素の 1 つとなりつつある、より精製度の高い分取への需要に対応します。
カルシウムの除去はフィルトレーションプロセスの重要な部分です。カルシウム含有量は、乾物の濃度にとってきわめて重要です。ウルトラフィルトレーションのパーミエートからカルシウムを除去すると、固形の割合が多くなります。それだけではありません。もう 1 つ重要な点は、カルシウムを溶解するためにホエーに酸を投与する必要がありません。その結果、ホエーは、多くのお客様が求めるクリーンラベルに分類されます。
さらに、乳糖粉末製造におけるカルシウム除去は、エバポレータの稼働時間を長くし、洗浄の回数を削減します。
原材料の利用率をさらに向上させる新しいタイプのメンブレンの開発が順調に進められ、近く発表される予定です。さらに、テトラパックは、メンブレンサプライヤーと協力して、高分子メンブレンの課題の改善も進めています。
セラミックメンブレンの寿命を約 10 年とした場合、通常 1 〜 3 年で使用できなくなる高分子メンブレンの優れた代替品となります。
テトラパックの新しいフィルトレーションシステムは、水と電力の消費を最適化します。既存システムのお客様には、省エネアップグレードが提供されます。ブースターポンプの消費電力を大幅に削減する VarioBoost ソフトウェアがその一例です。別のソフトウェアソリューションとして、洗浄中の水の消費量を最大 40% 削減する Green Flush もあります。
テトラパックの専任の水最適化スペシャリストが製造現場を調査し、可能な限り多くの水をリサイクルしてコストのかかる廃水を削減できるようにアドバイスします。水は食品製造を継続するうえでもっとも重要な資源で、数年以内に一層貴重な資源になると予想されているため、この事業分野は急速に成長しています。
植物由来食品に幅広く使用される穀物、ナッツ、豆、エンドウ豆などの植物性タンパク質の濃縮は、大きな成長分野の 1 つです。