熱交換器が抱える予算のジレンマ: なぜ、プロジェクトマネージャーとオペレーションマネージャーは意見が食い違うのか

新しい熱交換器の購入をめぐって、熱い議論が交わされることもあります。 プロジェクトマネジャーは、厳しい設備投資予算を守ることに集中し、一方、オペレーションマネジャーは、前払い金を多くすることで、長期的に運営コストを抑えたいと考えているかもしれません。 合意に至る可能性はあるのでしょうか?
緑の背景で異なるコストについて話す二人の男性

低設備投資コストと低運転コストの両方を実現する熱交換器が理想的だと考えられます。 残念ながら、両方の長所を手に入れることはできないようです。

テトラパックのDon Bohner氏が次のように解説します。 「特定の熱交換器ソリューションには、運転エネルギーコストがドル表記で記されています。 同じ機器を、運転エネルギー・コスト削減を狙って再設計すれば、設備投資コストは増加することになります。 これは疑いようのない事実です。」

その理由は、熱伝導の効率が表面積に関係しているからです。 そのため、エネルギー効率を高めるには、通常、より多くのプレートまたはチューブを備えた設計を購入する必要があります。

Don Bohner氏は、シカゴのテトラパックにおいて熱交換器担当のプロダクト・マネージャーを務めており、熱交換器に関する30年以上の経験があります。 「資本設備の購入を決定する際には、プロジェクトマネージャーだけでなく、オペレーションマネージャーも同席していることが重要です。ここでは。初期投資コストだけでなく、設備の運用コストや総所有コストも検討する必要があるのです。」

TCO(総所有コスト)を常に念頭に

総所有コスト(TCO)とは、たとえば 1 年、2 年、3 年といった期間の総コストを調べるコストの計算方法です。 TCOはエネルギーコストだけでなく、交換部品のコストや寿命も考慮します。 多くのベンダーは、自社の機器についてこうしたコストの数値を提供することができます。テトラパックでは、それらの熱交換器について業務に関する数値を計算して提供することができます。

もちろん、すべての企業が設備投資コストだけを見ているわけではありません。 彼らは、使用すればするほどコストを節約できる熱交換器に喜んで投資します。

オペレーションマネージャーはプロジェクトマネージャーと同じ見解を持っていないかもしれませんが、総所有コストが計算されていれば、後々の支払いを少なくするために前払い金を多く支払うという、ある種の妥協に達することができるかもしれません。

例: 投資コスト vs 運用コスト

一般的に、表面積が大きいほど熱交換器のエネルギー消費量は少なくなります。 例として、運転エネルギーコストの目標に応じて、製品間チューブ式熱交換器の 2 つの機械設計を見てみましょう。

チューブ式熱交換器の再生率が 80% という目標値だった際に、テトラパックが推奨したのは、長さ 6 メートルのチューブが 26 本セットになった熱交換器でした。 目標再生率を 70% に下げ、他のすべてのパラメータを同じにした場合、必要なチューブの数はわずか 19 本です。そのため、投資コストは大幅に下がりましたが、製品自体の熱を回収する量が減ったため、エネルギー消費量は増えました。

どのタイプを選ぶべきでしょうか? もちろん、エネルギー価格や熱交換器の使用頻度にもよります。 重要な考慮点は、総所有コストと、エネルギー・コストの節約に要する期間です。この期間がより多くのチューブを持つ熱交換器を購入する余分なコストをカバーします。

テトラパックでは、お客様の特定の用途に合わせた計算のお手伝いをいたします。下記のフォームにご記入の上、お気軽にお問い合わせください。

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