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INCAP(Nutrition Institute of Central America and Panama)は、ラテンアメリカの食品の安全と栄養の促進を目的に 1949 年に設立されました。INCAP は、大豆とトウモロコシの粉をベースに鉄、亜鉛、カルシウム、ビタミンが強化されたタンパク質が豊富な栄養粉末、INCAPARINA を開発しました。INCAPARINA パウダーは、この地域で1960 年代から栄養補助食品として使用されています。
テトラパックとテトララバルの Food for Development は、INCAPARINA のすぐに飲めるタイプの飲料を開発するため、2008 年、INCAP と連携し、地元のお客様のAlimentos S.Aをサポートしました。INCAPARINA 飲料構想の目的は、冷蔵環境や衛生的な水の確保が難しい遠隔地の農村地帯に栄養補助食品を手軽に配布できるようにすることです。
ユニセフによると、グアテマラの人口の半分以上が貧困状態にあり、15 パーセントが極度の貧困状態にあります。農村地域の先住民族の間では、この割合が 72% にもなります。グアテマラの子どもたちの多くは貧困と栄養失調に苦しんでいます。5 歳未満の子どもの 10 人に 4 人が慢性的な栄養失調で、子どもの約 5 パーセントが発育不全です。
多くの学校ではインフラの不足から、子どもたちに安全な栄養が行きわたっていません。さらに、グアテマラでは気候変動の影響で干ばつ、暴風雨、火山の噴火が相次ぎ、国内の経済状態も決して良いとは言えません。気候変動による損害と損失は、国家予算の約 25 パーセントと予測されています。
2009 年、テトラ・ブリック® アセプティック容器 200ml に入った、すぐに飲めるINCAPARINA 。ミッド飲料用紙容器で提供されました。2010 年以降は、オリジナルバージョンの他にチョコレートフレーバーとストロベリーフレーバーの INCAPARINA も提供されています。
紙容器の 200ml サイズは、子どもたちに栄養を提供する理想的なサイズであるとの理由で、グアテマラの学校給食に採用されました。さらに、INCAPARINA が充填された紙容器は学校までの輸送や保存で冷蔵設備を必要としません。これは、適切なインフラが不足している地方の学校にとって、特に重要です。 加えて、紙容器入り飲料は子供たちが飲む場合に扱いやすく、この形の地産のシリアルや大豆のみを使用した製品は、最も脆弱な経済社会を支えるうえで役に立ちます。
2009 年以降、テトラ・ブリックアセプティック容器入りの INCAPARINAは、農村地帯の重度の栄養失調の子どもを対象とした緊急および災害救援プログラムなど、さまざまな政府の栄養プログラムで採用されています。この飲料は、グアテマラでの学校給食に使用されるほか、ベリーズ、エルサルバドル、パナマでの学校給食および社会給食プログラムにも導入されています。 また、小売店などでも通常販売されています。
学校で実施された受容性のテストでは、96% 以上の子どもが「好き」と回答し、すぐに飲める INCAPARINA が広く受け入れられていることが証明されました。