テトラパック® プラントマスターによる効率の良い最適な製造

生乳とジュースのメーカーが、北ヨーロッパで最も効率的で持続可能な乳製品の最先端の製造拠点を建設しました。

紙容器を見直す乳業メーカーのオペレーター

事例の要約

お客様

北ヨーロッパの乳業メーカー

目標

  • 生乳とジュース製品を充填し容器包装する既存の製造を拡大
  • 目標は北ヨーロッパで最も効率的で持続可能な乳製品製造拠点になること

成果

  • 全面的な自動化、柔軟性と将来を見据えた製造

「テトラパックとそのパートナー会社のおかげで素晴らしい工場オートメーションが実現しました。 さらに、革新的で柔軟、かつ長期にわたって使用できるソリューションも手に入れることができました。これは、北ヨーロッパで最も持続可能性が高く効率的な乳製品製造工場を構築するという当社の目標を達成するうえで役に立ちます。」

新しい工場の乳製品マネージャー

課題 - 既存の製造を拡張しアップデートする

お客様は、主力製品であるホワイトミルクの需要の減少とダイナミックで動きの速い競合他社との競争の激化に直面していました。 また、その一部がもはや使用に耐えなくなっていた老朽化したインフラを置き換え、改善することも必要でした。 既存の工場にはスペースに余裕がないうえに、多くの古い建物で分散して製造され、ワークフローの効率が悪くなっていました。それらを解決するために支援が必要でした。 お客様は、屋根型容器に牛乳やジュース製品を充填・包装する既存の生産設備を拡張・更新し、最新技術を活用して北ヨーロッパで最も効率的かつ持続可能な乳製品工場を実現するため、テトラパックに助けを求めてきました。 彼らが求めていたのは、1 つのツールで完全なトレーサビリティが実行でき、さらにすべての品質レポートにアクセスできる、生乳とジュースの完全に自動化された新しい製造工場でした。 また、ライン統合やデジタル化の準備が整っていない機器を含む、いくつかの異なるサプライヤーの機器を統合するための支援も必要でした。

解決策 - 全面的な自動化、柔軟性と将来を見据えた製造

テトラパックは、容器包装領域の生産インテグレータプラットフォームに基づく MES ソリューションを使用して、テトラパックプラントマスターソリューションをカスタマイズし、サードパーティの外包装機を完全に統合しました。 ソリューションは、3 台のテトラパック® TR / 27 充填機、3 台のテトラパック® アキュムレーターへリックス 30、および工場の自動化および障害ロギングシステム、カスタマイズされたテトラパック® プラントマスターで構成されました。 このソリューションには、テトラパック® TR/ 27マシン用のテトラパック® ラインゲートウェイ(LiGa)、サードパーティのバッグインボックスフィラー、および容器包装領域に関連するサードパーティ機器用の KPI 視覚化ツールが含まれます。 またテトラパックは、カスタマイズされた 6 台のレーザー誘導車両(LGV)を供給した Elettric80 社や、ブルートレイ処理と容器注入用機器を供給した AMC のロールコンテナーソリューションとの間の調整も担当しました。

成果 - 北ヨーロッパで最も効率的で持続可能な乳製品製造拠点

工場が稼働を開始すると、統合されたライン全体で新しい機器により稼働効率が大幅に改善されました。 充填ラインは 4 つあり、そのうちの 3 つでテトラパックの機器が使用され、現在、毎年約 3,600 万リットルの乳製品と 570 万リットルの果汁が生産されています。 テトラパックプラントマスターを使用すると、プラントが完全に自動化され、ヒューマンエラーによる生産停止のリスクがほぼゼロになります。 成果に対するフィードバックがシステムによって間断なく提供されるため、早期に問題を特定してタイムリーに対処できます。 すべての生産で完全なトレーサビリティと追跡が可能であるため、充填ラインは目標の 96% より高い効率で動作するにも関わらず、製品の損失と廃棄物が少なく精度が高くなります。 このシステムは将来を見据えた性能で、必要に応じてスケールアップまたはスケールダウンできます。 さらに、6 台の LGV を使用することで以前の工場よりも大幅に柔軟性が向上しています。 18,000 平方メートルの施設は、まぎれもなく北ヨーロッパで最も効率的で持続可能な乳製品製造拠点と言えるでしょう。