テトラパックロータリーモールダー 27 A4 は、従来の設計を刷新することで、比喩的にも実質的にもアイスクリームのモールディングを新たな高みへと導きます。 改善された食品の衛生、製品品質、レベルアップしたオートメーション、これらは、アイスクリーム業界が何十年も待ち望んでいた変化です。
この特別なロータリーモールダーは、中容量のニーズをサポートするように設計されていますが、以前はテトラパックの大容量モデルでしか利用できなかった高性能機能を提供できます。 この組み合わせにより、お客様の最も重要な機能に合わせて機会を構成することができます。 投資コストを最小限に抑える必要がありますか?… 問題ありません。一番基本のバージョンから始めてみましょう。 できるだけ少ない人数のオペレーターで作業をする必要がありますか? 心配ご無用です。テトラパックのアップグレードしたオートメーションツールがすべて対処します。
アイスクリームのロータリーモールダーに関する限り、10 年以上の間大きな変化はありませんでした。 特に問題なく稼働しています。壊れてもいないのに修正する必要があるでしょうか? 結局、思っていた以上に改善の余地がありました。
「中容量に区分されるアイスクリームメーカー向けのロータリーモールダーの新しい開発について話し合ったときが、すべての始まりでした。」とテトラパックのプロダクトマネージャー、NielsFogh Nielsen は当時を振り返って述べています。 協働作業をしているアイスクリームメーカーの何人かと話をしていて、モールダーの密封された設計のためにロータリーモールダーの下の領域が洗浄しずらいということに気が付きました。 そのために、いくつかの大幅な設計変更を行う必要がありました。」
設計にどのような変化を加えることができるか検討を開始した頃、私たちは世界的なパンデミックのまっただ中にいました。 突然、衛生と清潔が企業と消費者の両方にとって最優先事項になり、当然のことながら、それらは私たちの設計プロセスでも最優先事項になりました。
新しいモールダーの設計で最も重要な変更は、タンクです。これまでは円筒形の密封型のタンクを使用していましたが、新しい設計では円錐形の開放型タンクが使用されています。 また、プラットフォームのセットアップもアップグレードして、よりアクセスしやすくしました。 これらの変更は小さな変更に見えるかもしれませんが、従来と比較し日々の製造が大きく変わります。
「開放型のタンクも円錐形にすることで、掃除しにくい場所をなくしました。わずかな漏出でも簡単に見つけて、バクテリアが繁殖する前に掃除できるようにします。」と NielsFogh Nielsen は説明します。 「次に、プラットフォームのセットアップをより人間工学に基づいて変更しました。オペレーターは機器の視覚的な概要をよりよく把握できます。 人間工学に基づいた設計により、日常のワークフローの一部として製造を監視できます。
開放型のタンクの設計はまた、霜取りコンポーネントに簡単にアクセスできるようにしています。また、タンクの下のスペースを節約することで、ポンプをタンクの下に取り付けることができます。 これは、新しいタンクの設計が製造エリアの衛生状態を改善することを意味し、ロータリーモールダー内やその周辺への漏れによる汚染から作業者を守ります。
テトラパックロータリーモールダー 27 A4 の今回の刷新でもう 1 つ重要な点は、組み込みのサーボ制御をアップグレードしたことです。これによりレベルアップしたオートメーションが実現しています。 今回の刷新で新しくオートメーションで処理できるようになったのは、成形テーブルの自動インデックス、製品の取り出し、製品のインデックス、チョコレートまたはドライコーティングへのディップです。
ここでのキーポイントは、旧世代のモールダーで使用されていた機械式カムドライブをサーボドライブに切り替えたことです。 これにより、機械は製品ごとにプログラム可能になり、必要に応じて微調整された動きと調整が可能になります。 スタートアップとシャットダウンの手順も、それぞれ個別のレシピに基づいて自動化することもできます。
サーボ駆動のエクストラクターも重要な機能です。 すべての機械式カムは、4 + 1 サーボ軸で構成される新しい駆動システムに置き換えられました。 その結果はどのようなものでしょうか。 抽出とディッププロセスは、これまで以上に正確になり、レシピごとに個別にプログラムできます。
「これは、製造プロセスの操作に必要なスタッフが少なくて済むことを意味するだけでなく、以前は手動で実行していた多くの作業が自動化されたため、機械の操作がはるかに簡単になります。」 「非常に大きなボーナスとして、より予測可能なスタートアップとシャットダウンや、正確なディッププロセスなどにより、チョコレートなどの貴重な材料の無駄が減り、長期的にかなりの費用を節約できます。」
言い換えれば、更新された自動化により、より少ないストレスでより一貫した製品品質が得られると同時に、各レシピを簡単に微調整できるため、最終製品の可能性と制御が向上します。
より安定した製品品質について言えば、まったく新しい凍結解析技術を使用してノズルプレートを再設計しました。 「このエキサイティングな新しい方法により、凍結を視覚的に測定することができました。湖が凍るのを見るようなものです。」と NielsFogh Nielsen は言います。 凍結の視覚的な測定は何の役に立つか、とお尋ねになるかもしれませんね。 「必ずしも実際の凍結プロセスを変更するわけではありませんが、それをよりよく理解するのに役立ちます。したがって、テーブル全体でより均一に凍結するように最適化することもできます。」と Niels は続けます。
すべてのアイスクリームがプロセスのすべてのステップでまったく同じ速度で凍結することが不可欠であることを私たちは知っています。 解凍も同様です。 タンクは円形であるため、冷却の流れを完璧にすることは難しいのです。でも、非常に重要です。 温度が均一でないと、アイスクリームのスティックが正しく挿入されていなかったり、まったく挿入されていなかったりする可能性があります。 これを念頭に置いて、操作が簡単になるようにマシンを設計し、ほとんどのステップを自動化しました。 こうすることで、一貫した製品品質で、より信頼性が高く安定した操作が可能になります。 それを望まない人がいるでしょうか?
「この新しい技術により、生産プロセス中の損失を減らし、生産能力を改善することができました。 私たちが使用する機器が製品の品質と安全性を維持することは、私たちにとって非常に重要です。テトラパックの新しいロータリーモールダーを導入し、ラインの効率と市場での製品の入手可能性を改善することで、良い結果を得ることができました。」
– Empresas Carozzi S.A.のプロジェクトマネージャ、Willy Chirinos 氏(チリ)
中容量のテトラパック® ロータリーモールダー 27 A4は、より安全で信頼性が高く、より収益性の高い製造を実現するために刷新されています。 その「オープン」ブラインの革新的なデザインが、洗浄困難なエリアを削減し、汚れや流出を可視化し、サービスへのアクセス改善することで、運用環境の衛生状態を保ちます。