飛躍的進歩：最適な熱交換器構成の秘訣
Quantum は、製品間（P2P）設計を含め、テトラパック® チューブ式熱交換器の全シリーズから選択し設計するツールです。テトラパックの 20 年以上にわたり蓄積してきたノウハウに基づいています。このツールを活用する 1 つの例として、食品業界で使用される 8,000 種類の液体の測定値を含む、テトラパックのデータベースからデータをインポートできます。
「熱交換器、特に P2P チューブ熱交換器に関するあらゆる要求に応えるには、流体の組成を知る必要があります。」と、テトラパックの熱伝導部門のアプリケーションスペシャリスト、Inge Kristensson は述べています。
Kristensson は、特定の液体のレオロジーに基づき熱計算をする際に Quantum を使用します。熱係数は、液体が固形物を含むか含まないかによって異なります。
このソフトウェアは、処理能力に影響を与えるプラントの平均室温も考慮します。
細部で実感する違い
Quantum は、ユニット内のチューブの正確な配置を示す機械設計まで行うことができます。熱交換器は、特定の流体の要件と温度プロファイルを満たすように構成されたチューブのセクションに分割されます。
Quantum プログラムを使用すると、テトラパックのデータベースの幅広い製品の実データにアクセスできるため、乳業メーカーが脂肪分 30% のクリームの処理を予定している場合、プログラムを使用して、同じ脂肪分を含むクリームに基づいた数値とレオロジーの反応を取得できます。
ジュースはたくさん種類があり、それぞれの違いはほんのわずかですが、そうしたジュースの場合はどうでしょうか？たとえば、マンゴー果汁の繊維は比較的短いのですが、互いに絡み合って長い鎖状になっています。このような要因は、チューブの選択で考慮する必要があります。
まったく新しい製品の場合や独自の配合で特定の添加物を含む製品の場合は、研究室でテストするためにテトラパックにサンプルをお送りください。お送りいただいた製品は、Quantum によるシミュレーションを実行できます。
適切なチューブ、理想的な結果
「お客様にとってのメリットは、シミュレーションが非常に正確なため、必要以上にユニットを大きくする必要がないことです。」と Kristensson は述べています。「熱交換器は、適切な数のチューブが正確に装備され特定の作業を実行するように設計されています。これによりお客様のコストを節約します。」
熱交換器の設置後、同じ熱交換器で設計要件とは異なる製品を処理したり、容量などのパラメーターを 1 つでも変更する場合は、処理や変更する前に必ずテトラパックにご相談いただき、設計が新しい用途に適切であるかご確認ください。必要に応じて、テトラパックは既存の熱交換器のアップグレードまたはリビルドを推奨できます。
Kristensson は、効率を最大化することとは別に、テトラパックのお客様にとって Quantum の主な利点は、選択プロセスを最初から最後まで実行できることだと考えています。プロセスは流体に始まり、チューブの選択と設計の決定で終わりますが、すべてが同じソフトウェア上で行われます。」と彼は述べています。「必要なすべての部品の詳細な仕様があるため、すぐに正確な価格計算も出すことができます。」
テトラパックのチューブ式熱交換器には 1 万種類の部品があり、多数のチューブのバンドルと接続があるため、プレート式熱交換器よりも設計がはるかに複雑です。にもかかわらず、Quantum であれば選択プロセスが簡素化され、しかも間違いがありません。
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安定した高い品質を実現する熱交換器
ソースに入ったミートボール、ストロベリーのジャム、チョコレートプリンやプレーンミルクなどを製造する場合、いずれも加熱処理が必要で、そのために熱交換器を使用します。どのような熱交換器を選択するかは、粘度や固形物のサイズなど対象の製品の特徴により異なります。固形物が入っている製品や高粘度や異なる粘着性を持ったより複雑で要求の高い製品には、正確な製品の流れを促進するために、より複雑な管を配置した熱交換器が必要になります。
