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韓国の牛乳市場の大手ブランドであり、イノベーションに関して定評のあるマエイルデイリーが、チルド牛乳の市場を活性化する取り組みに着手したとき、テトラ・ブリック® 900ml ウルトラエッジ容器ライトキャップ™ 30 を選んだのは自然なことでした。この新しいパッケージと開け口の組み合わせは機能性を高めました。そして最も重要なことに、マエイルデイリーの製品が他の製品よりも目立つ結果になりました。また、総合的なマーケティング キャンペーンでは、製品を守り、常に新鮮な「買ったばかりの牛乳」の味を提供するパッケージの機能に焦点を合わせました。このキャンペーンは成功を収め、従来の屋根型紙容器を利用していた消費者からの賛同を得、初期の売上高は非常に好調な数字として表れています。
マエイルデイリーは 1969 年に創業された韓国最大手の食品飲料メーカーで、製品ラインナップにはチーズやワイン、ベビーフード、牛乳などがあり、国内市場では最有力のブランドの 1 つとして名を連ねています。同社の製品は主にアジアの 18 か国に輸出されています。テトラパックとマエイルデイリーは 1972 年以来共に業務を行っており、現在は韓国における当社最大のお客様となっています。両社は、オーガニック色物乳飲料、飲むヨーグルト、持ち歩き消費用の小型容器を含む高度な形状の導入など、数々の「市場初」の記録を共に成し遂げました。現在、同社は韓国内でテトラパックと取り引きのある他のどの会社よりも多様なパッケージングポートフォリオを有しています。
チルド牛乳は韓国の市場の 94% を占め、プレーン牛乳や低脂肪乳が主流です。従来、メーカーはキャップのない 900ml または 1000ml サイズの屋根型紙容器を好んで提供し、消費者はほとんど区別できず、機能にもほぼ差はありませんでした。この成熟した市場での売上は 2016 年の 5 億 6100 万リットルから 2017 年の 5 億 5600 万リットルへと減少し、実質的に長期停滞していました*。一方でこの市場には、革新力と創造力にあふれるメーカーが、目新しい外観と改善した機能性を備えた新型パッケージにより、市場を活性化させて自社製品を他製品よりも際立たせられる明確なチャンスがありました。
マエイルデイリーとテトラパックは共に、チルド牛乳市場で差別化を実現するための最も効果的な方法は、既存の 1000ml 屋根型紙容器から Tetra Brik 900 Ultra Edge LightCap 30(テトラ・ブリック 900ml ウルトラエッジ容器ライトキャップ 30)に切り替えることだと判断しました。なぜなら、この新しいパッケージにはさまざまなメリットがあるからです。背が高くスリムな形状によりパッケージの持ちやすさと注ぎやすさが改善され、さらに、キャップを付けたことでパッケージを再封できるようになり、その結果廃棄される可能性を最小限に抑えています。その現代的な外観により、テトラ・ブリック容器 900ml ウルトラエッジは他社製品よりも際立ちながらも、多数派を占める屋根型容器と同じ高さを維持しているため、商品棚で浮いてしまうことはありません。
マエイルデイリーは、テトラパックの最新装置である テトラパック® E3/Flex 充填機と テトラキャップ® キャッパー 40 を導入した後、2018 年 3 月にテトラ・ブリック容器 900ml ウルトラエッジに充填された 4 種類のチルド牛乳(それぞれ脂肪分 3.6%、2%、1%、0%)を発売しました。テトラパックは同社と協働し、テレビのコマーシャル、口コミ効果を狙ったオンライン ビデオ、バスの広告、オンラインおよび店内でのプロモーションなどの総合的なプロモーション キャンペーンをまとめました。キャンペーンでは、ライトキャップ開口部を備えた新しいパッケージが牛乳の新鮮さを保ち、牛乳を冷蔵庫に保存されている他の食品の臭いが付かないよう保護することで、常に「買ったばかりの牛乳」の味わいが楽しめる仕組みに焦点を当てています。それに続いて、持ちやすさや注ぎやすさ、中身を光から保護する包材の性能なども伝えています。
新製品は現在、スーパーマーケットやコンビニエンス ストアで販売されていますが、2019 年にはさらに拡大する予定です。2019 年、マエイルデイリーは生産能力を増強し、現代の小売り店業者だけでなく、オンライン ストア、個々のスーパーマーケット、従来型の店舗といった幅広い小売りチャネルをターゲットにできるよう、 2 機目のパッケージング ラインを導入する計画を立てています。
マエイルデイリーとテトラ・ブリック 900ml ウルトラエッジライトキャップ 30 のストーリーは、正しい考え方と新しいアイデアを受け入れる意欲があれば、たとえ製品が原則的に生活必需品(今回の場合はチルド牛乳)であってもイノベーションが好影響をもたらすという好例です。お伝えしたいのは、差別化のチャンスはどこにでもあるということです。緊密なパートナーシップは、それらを特定し、適切なソリューションを見つけるための鍵になります。
*出典:Nielsen Retail Index、量ベース(百万リットル)