業界最先端 - Vinamilk 社のメガ乳製品工場

Vinamilk 社は、グローバル市場を席巻し世界の乳製品メーカー上位 50 社に仲間入りするいう目標を定めていることから、ビンズオン省に大規模な乳製品工場建設を決定しました。 このメガ工場に関する同社の目的は明確です。 すなわち、もっとも近代的な UHT工場を建設するというものでした。 Vinamilk 社はテトラパックの総合的なプラント能力を確信し、この建設業務を委託しました。

テトラパック・プロセシング・システムズのプラント・セールス・コーチ、 John Koch は次のように話しています。「Vinamilk 社は初回の会見時から、卓越したサービス、一流の品質、そして最先端のプロセシング処理とパッケージング技術を明確に求めていました。」

2010 年 7 月、テトラパックは Vinamilk 社と提携し、新しく建設する UHT 工場の加工処理装置、パッケージング・ライン、プラント統合システムなどを含む設備の設計、供給、管理を担当することになりました。 「2 社の密接な協力が成功の鍵でした。」と Koch は話しています。 「管理責任者からエンジニアまで、あらゆるレベルで協力体制が組まれました。」このような協力は、2 社の関係がパートナーシップと呼べるものでなければ不可能でした。 Vinamilk 社はテトラパックのアプローチの利点を明確に理解していました。そのアプローチは、 顧客のニーズを十分に理解し、ビジネスを理解し、そしてこの関係自体の重要性を理解するという 3 本の柱に基づいていました。

密接な協力関係の一例として共同チームがありますが、このチームは8 ～ 10 名の経験豊富なエンジニアからなり、初期のエンジニアリングを担当しました。 Koch は次のように話しています。「まず密接に協力しながら、プロジェクトの予備調査を実行しました。 この協力関係は、顧客のニーズを理解し、2 社の関係を強化し、ともに作業を進めていくための最適な方法を見つけるために不可欠でした。」

ビンズオン省のホーチミン市 (サイゴン) 近郊にあるこの新工場は、世界最先端の乳製品技術を集結したものとなっており、 ピカピカのステンレス鋼製のパイプや装置が所狭しと並んでいます。 ここには最も効率性の高い設備が設置されており、生産計画によって,、原材料の最大限の活用、少ない製品ロスとユーティリティ消費、その結果として環境への影響抑制を実現します。

200,000 ㎡ の規模を誇るこの工場は、1 時間あたり 80 トンの生乳を受け入れ、年間で 4 億リットルの牛乳を加工処理できるように設計されています。 1 日に 500 万パッケージを超える新鮮な牛乳、ヨーグルトドリンク、チョコレートミルクなどの製品を製造するため、数多くの高度な装置、システム、コンポーネントを使用しています。

ここではテトラパックの幅広い製品ラインナップと膨大な知識がフルに活用され、 原乳の受け入れ、殺菌装置、ミキシング・ユニット、アセプティック・タンク、UHT 処理ユニット、CIP 洗浄ユニットなどに活かされています。 20 個以上の加工処理モジュールが使用されており、 17 台のパッケージング・ラインで加工処理された乳製品が紙パックに充填されます。 15 台の無人レーザー誘導車両が、無線による指示を受けて工場内のあちこちにパッケージングや製品を搬送しています。

工場の中核はテトラパックのオートメーション・システムであり、Vinamilk 社ではこのシステムによって原乳受け入れから流通に至るまで工場全体を管理し制御しています。 すべての生産装置が接続されているため、個々のユニットは互いに連絡を取ることができます。 これにより生産のコスト効率、安全性、再現性が実現します。 また信頼性も向上し、人為的ミスも最小化され、製品は完全に追跡可能です。 Vinamilk 社では、水、エネルギー、包材、牛乳自体の消費量を最小限に抑えながら、継続的に品質を監視し管理できます。 さらに自動化によって生産の予定が決められるため、予定外のダウンタイムが防止されています。

2013 年 9 月の落成式では、Vinamilk 社の会長兼最高責任者、 Mai Kieu Lien 氏がこの施設に対し賛辞を述べています。 「Vinamilk 社の使命は世界一流の品質の乳製品を手頃な価格でお届けすることです。 この新しい工場は Vinamilk 社がその目標を達成し、世界の上位乳製品メーカー 50 社に名を連ねるための確固たる基盤を築いてくれました。」