テトラパック・デイリーインデックス 2015：レポートと背景
テトラパックインデックスは年次報告書で、世界中のお客様にとって新しい成長の機会を生み出す消費者トレンドが確認できます。 また、世界の乳業界と果汁業界に関連する最新の状況、数値、トレンドに関する情報を業界ウォッチャーに提供します。
データは、テトラパックだけでなく様々な外部ソースから収集され、テトラパックのマーケティングのエキスパートがこのレポートのために分析しています。
市場概要 2016
国際連合食糧農業機関（FAO）の乳製品価格指数によると、指数を構成するすべての乳製品、特にチーズ、全脂粉乳、バターで、価格が上昇しました。
牛乳の平均価格が最も高いのは引き続き中国で、100 kg あたり 50 ユーロで、次にカナダが続きます。 牛乳の価格が最も高騰したのはアルゼンチンで、2015 年 8 月から 2016 年 8 月にかけて 46% 上昇しました。次に高騰したのはニュージーランドで 22% の上昇です。
将来の予測と成長の原動力
- 乳製品分野の成長は、2012～2015 年は 1.7% であったのに対し、2015～2018 年には全体として 2.3% CAGR が見込まれています。
- 全世界における 1 人当たりの液体乳製品（LDP）の消費は、2012 年から 2015 年にかけて 43.9 リットルから 44.44 リットルとわずかに増加しました。
- ヨーグルトドリンク（5.7% CAGR）と乳幼児用ミルク（5.0%）は 2015～2018 年における最大の成長原動力で、いずれもアジア太平洋地域の市場で成長を牽引しています。
- バターミルク（5.0% CAGR）および加糖練乳（3.2% CAGR）も 2015～2018 年に増加すると予測されています。
- 高付加価値牛乳と全乳に対する消費者の関心も継続する見通しです。 たとえば、ラクトースフリー牛乳は 2012～2015 年に西ヨーロッパで 16% 成長し、アジア太平洋地域ではオーガニック牛乳の販売が 30% 増加しました。
- 西ヨーロッパにおける機能性/栄養強化牛乳の小売販売価格は 2015 年に 52% 増加しました。
消費者のトレンド
- 持ち歩きできる製品に対する消費者の要望は、引き続き拡大し定着しています。 軽食には大きな機会が潜んでいます。特に中国では消費者の 74% が食事の合間にとる液体の軽食に関心が集まっていますが、これは世界で最も高い割合です。
- 朝食は1 日の中で最も省略されてしまうものですが、忙しいライフスタイルや長い通勤時間のために大人の 36%（20～34 歳）は、通常、外出先で手軽に食べられる食事を摂取しています。
- RTD（Ready-To-Drink：パッケージ化された飲料）のスポーツ栄養ドリンク（タンパク質強化されたドリンクなど）の人気は、2012～2015 年に 10 億ユーロの売上と 13% CAGR を達成
- 液体乳製品（LDP）分野における容器入りの飲料では、2012～2015 年で合計 1.8% CAGR の増加（1,800 億リットル）、発展途上市場では 4% の増加（1,028 億リットル）に対して先進国市場では 0.9% の減少（780 億リットル）
