06 | 容器の問題： 注目されるプラスチックゴミと循環性

しかし、今日のリサイクルに関しては大きな問題があります。障壁として、利用ができないこと (24％) と難しさ (21％) が挙げられています。 それ以上に重要なのは、リサイクルが本当に機能しているのかという不信感です。実に回答者の 30％ が分別回収箱に混合廃棄物が入っているのを見たと答えています。

消費者のインタビューからは、地球の現状を改善しようとするよりも自分の健康状態を改善しようとするほうが簡単、効果的、現実的であるという考えがうかがえます。

英国や米国の環境に配慮する消費者は、利用できるならリサイクル可能なパッケージを選択する傾向がありますが、 多くの人は、今になって一部のプラスチック製品がリサイクルできないことに気がつき、一部の人たちはプラスチック製品を再利用しようとしています。 そのような人たちの中には、ごみ箱に捨てるしかないと思っている人もいますが、多くの人は後ろめたい気持ちで処分しています。​

発展途上国や新興先進国では、持続可能性のために各個人が努力することが大局的に見て本当に意味があるのかという不信感があります。 これは、利益追求のために他人を顧みないとされる大企業への不信感の表れで特に警戒すべきことになっています。

一方、プラスチックの海洋への影響は、現在、世界を回遊する海生生物のイメージに後押しされて悪い意味で注目を集めています。 反プラスチック法が増え続けています。 たとえば、国連によると昨年までに 127 か国でビニール袋に対する規制が公布され、新しい EU の取り決めでは海洋ゴミの 70％ を占める使い捨てプラスチック製品 (および漁具) が対象です。

テトラパックのグローバルなリサーチ調査でも、反プラスチック感情が強くなっていることが確認されています。 は環境に配慮する人たちの 58％ でプラスチック製品をできるだけ購入しないことが 2 番目の傾向として示されています。消費者の 3 分の 1 が今後 12 か月以内にプラスチックの購入と使用を減らすつもりであると述べています。 常に上位を占める「積極的に運動する」と「健康的な食事をする」に続く、3 番目の今後変えたい目標になっています。 最小限のパッケージング、またはパッケージングされていない製品の購入も、環境に配慮する人たちの 47％ を占め、関心の高さを示しています。 ​

ケーススタディ：Waldorf Astoria (タイ)

2018 年にオープンした Waldorf Astoria Bangkok は、東南アジアで最初の Waldorf Astoria ホテルで、高級ショッピング エリアのランドマークである 60 階建てのビルの最上部の 3 階分を占めています。

このホテルでは、敷地内での使い捨てプラスチックの使用を最小限に抑える継続的な取り組みの一環として、通常のペットボトルではなく Waldorf Astoria ブランドのテトラ・プリズマ^® アセプティック 500ml 容器入りの水を客室に提供しています。また、トウモロコシの皮で作られたストローも提供しています。

また、宿泊客にこのような飲料用紙容器がグリーンルーフプロジェクトによってどのようにリサイクルされるかも説明しています。このプロジェクトでは、使用済みパックを非常時の避難所の屋根シートにリサイクルしています。​

ケーススタディ：JUST Water（米国）

JUST Goods, Inc. は、持続可能性をビジネスモデルの最前線に置く包装製品の会社です。 主力製品は JUST Water​で、 信頼できる方法で調達した、植物由来の容器入りの 100％ 天然水です。 

米国では、ニューヨーク州グレンズ・フォールズの常に雨と雪によって補給される総計約 30 億ガロンの流域から調達されています。 その地域では利用可能な水の約半分のみが使用され、 JUST は残りのわずかな一部を瓶詰めにしています。 また、JUST は、水を公平に評価し、公共水道料金の 6 倍の料金を支払っています。これにより、グレンズ・フォールズの地域社会の経済成長と地元の水道インフラの改善に貢献しています。

JUST Water は、330ml および 500ml のテトラ・トップ^® 容器に充填されています​: 紙容器の 54％ は FSC ^™​認定林由来の紙で製造され、28％ はサトウキビ由来のプラスチックです。合計 82％ が再生可能な資源になります。 パッケージング用紙は板状のロールで出荷されます。紙容器は詰め替え可能で、同じサイズのプラスチックボトルと比較して有害な CO2 排出量が 74％ 削減されます。​

テトラ・トップ^® ボトル型紙容器の水について続きを読む