習慣 – 家の再定義

今日の消費者は、パンデミック以前にはなかった方法で生活空間に注目しています。家は、安らぎの場所、仕事場、学ぶ場所、エンタテインメント拠点などとして再定義され、日常生活や習慣が著しく変化しました。

消費者は家庭でより多く料理し（世界の回答者の 61% が言及）、家族と一緒に食事をし（48%）、事前に食事を計画しています。家ですごす彼らの買い物の仕方が劇的に変わりました。具体的に上げると、買い物の回数を減らすために大型容器の製品の購入が増加（世界の回答者の 44% が言及）、貯蔵庫に在庫するために長寿命の製品を選択（43%）、オンラインの食料品店から購入（53%が言及）、食料品の買い物や持ち帰り用食品の配達（38% と 37%）などがあります。

ほぼ 3 分の 1（31%）がリモートワークでの仕事が多くなったと答え、その半分はこれからもそれ以上またはほぼ同じように働き続けるつもりだとしています。グーグル、ツイッター、マイクロソフトなどの企業はすべて、パンデミック後の全体的または部分的なリモートワークを可能にする計画を発表しています。在宅勤務が増え、変化の乏しい環境にうんざりしていたり、より多くのスペースを必要としている人々が、その住む場所について再考しています。米国では、2020 年 3 月から 11 月にかけてのパンデミックにより、18 〜 34 歳の成人のほぼ半数（49%）が引っ越しをしたか、引っ越しを検討しています。

特に、少なくとも先進国では、大都市から地方や小さな町への移り住む新たな兆候が見られます。一方、家に居続けている人々は家の改善を進めており、世界的な回答者の 45% が、パンデミック以降、片付け、整理、計画を進めていると述べています。もっと進んでいるものもあります。たとえば、米国では、消費者の 17% が住宅改修プロジェクトに着手して、その約半分（53%）が自分で改装を手掛けています。全体的に、彼らは結果に満足しているようです。「人々は自分たちの家を自分たちのために適応させ、より良くしました」と、米国のイケアのカントリーコンシューマーおよびカスタマーインサイトマネージャー、 Mary Lunghi 氏は言います。「[最近の調査では…]彼らの家についての人々のコメントの大部分は肯定的であり、「快適」、「清潔」、「安全」、「良い」、「やすらぎ」がトップを占めています。これは、パンデミックの発生による改善であり、ポジティブとネガティブの間ではるかに大きな乖離が見られました。」

一方、家庭の人口統計が変化し、三世代同居世帯が急増しています。 2020 年 9 月のある調査によると、英国の人口の少なくとも 12% は、パンデミックの結果として両親の元に戻ってきた成人で、その 3 分の 2 以上は出ていく日を決めていません。家の周りの空間に対するとらえ方も変化しています。人々は、安全に楽しめて、自分たち用に食べ物を育てることができる庭やその他の屋外スペースにより注目しています。昨年 4 月、グーグルの検索では「野菜の育て方」へのアクセスが過去最高を記録しました。そして人々は地元のコミュニティにもっと目を向けています。「家の定義は変わりつつあります」と、持続可能なデザインを専門とするロンドンの建築実務の共同創設者であり建築家である Tara Gbolade 氏は述べています。「それは私たちの個々の家や裏庭を超えています。私たちの目の前の通り、コミュニティ、そして私たちが何年も隣に住んでいたが話しかけたことのない隣人です。」