弊社の世界的リサーチによれば、乳飲料、果汁飲料、非炭酸飲料の全飲料消費の 14% は「快適さ」のニーズを満たすためのものです。
すなわち、快適さとは、日常の煩わしさから逃れて自分だけの時間を作って穏やかな気持ちでリラックスすることです。 外部との接触を断って気ままに過ごすことです。
また、バランスを取り戻そうとする欲求や必要性の問題でもあります。 暖かい日にひんやりとして爽やかな渇きをいやす飲料を選んだり、または落ち着いてゆったりと仕事や日常的な作業に取りかかれるような機能性を備えた飲料を選んだりすることがあります。
消費者がよく言うのは次のようなことです。 「リラックスできて周りの世界に対応しやすくなる飲料が欲しいのです。 見栄えのよいものではありません。くつろげるものが欲しいだけです」
快適さに動機付けられた飲料消費は、外界の雑音やストレスに対処する方法として、消費者がほっと一息つく時間を求めて行われるものです。
したがって、快適さに動機付けられた飲料が主に独りで消費されるのは当然のことです。 リサーチによれば、よくある飲用機会はテレビ観賞中 (18%)、自宅でゆっくりと音楽鑑賞または読書中 (15%)、朝食中 (15%)、休憩中 (14%) などです。
特に、快適さは、ミレニアル世代からシニアまで複数の消費者世代にわたって安定的に存在するニード ステーツです。
快適さに動機付けされた飲料消費は日本と台湾で多く見られます (リサーチによればどちらの市場でも果汁、ネクター、非炭酸飲料で指数を上回っています)。このニード ステーツに関する実際の飲料を見てみると、一時的な流行やトレンドというよりも深く根付いた文化的習慣の結果であると考えられます。
リサーチによれば、快適さ、冷たさ、爽やかさがあって喉を潤す飲料のニーズを満たすには以下の飲料が最も適しているとのことです。
茶系飲料、コーヒー飲料(すべての飲料消費の 18% および 20%)
次に、フルーツ ベースのスムージー
UHT (Ultra High Temperature:超高温殺菌) 牛乳およびフレーバー付き牛乳
乳酸菌飲料
ヨーグルトベースのスムージー
製品の個性でいえば、落ち着いた穏やかな製品です。
同様に、理想的なパッケージは、基本的に見栄えよりも快適さを満足させるパッケージです。たとえば、昔ながらの形状で消費者が使い慣れたパッケージです。
また、持ちやすくて飲みやすい、250 ~ 600 ml の飲み切りサイズのパッケージです。
出典: テトラパック グローバル機会に基づくニード ステーツの細分化調査、2017年