実際に、世界の乳製品、ジュース、炭酸を含まない飲料の 17% が、あまり考えられることなく、普段の空腹や喉の渇きを和らげる目的で定期的に消費されていたことが調査で明らかになっています。
テトラパックのグローバル消費インテリジェンス マネージャーのミケラ・ヴァラルタは、次のように説明します。「このような消費は、空腹を感じたくないというだけの理由でなされています。 弊社はこれを”ニードステーツの影響下にある状態”と呼んでいます。 消費者は飲料について深く考えずに消費すると同時に、自分の思うように消費していると感じているのです」
調査によると、みずから選択する飲料の消費で特に割合が高かった年齢は、30 ~ 49 歳でした。また、男女比は 47 対 53 で、全体の消費における割合で最も高かったのは、スペイン (28%)、フランス (24%)、南アフリカ、日本、およびブラジル (21%) でした。
消費者はみずから選択することを好んでいるため、過去の経験からブランドをあらかじめ信頼するという要素もあります。さらに、消費者からは次のような意見も聞かれています。
「自分が飲む飲料からは、信頼性や実用性の高さが伝わってくる必要があります。それらについて考える時間を割きたくないからです」
「自分が買い物をする店舗で販売され、価格に見合う十分な価値があるべきです」
「長期保存可能な製品やUHT(Ultra High Temperature:超高温殺菌)製品は非常に便利です」
「使い慣れたパッケージが欲しいと考えます」
通常、そのような機会に消費者が目を向ける飲料には、以下のものがあります。
UHT (Ultra High Temperature: 超高温殺菌) 牛乳
生乳
豆乳
低乳糖または乳糖フリーの牛乳
酸乳
付加価値のあるミルク
飲むヨーグルト
このようなニーズに応える製品に関して、消費者はあまりに多くの要素が付け加えられたパッケージングや製品には興味をあまり示しません。 彼らは、注ぎやすく、保管しやすく、開封しやすく、再利用可能かつ衛生的で、製品を保護する使い慣れた形状のパッケージを求めています。
出典: テトラパック グローバル機会に基づくニード ステーツの細分化調査、2017年