テトラパック® カソマチックシステム MC3 のモジュールでは、高品質のチーズとホエーを効率的に製造できます。 テトラパックでは、1 つの工程でホエーの排出、事前圧縮、正確なチーズブロックの形成、およびカードをモールドに充填する完全に自動化された連続システムを提供しています。
この装置は、ハードおよびセミハードのチーズの製造に適しています。 脱ホエースクリーンを追加することにより、粒状のチーズタイプを製造することもできます。
柔軟なホエー排出システムの適用によって、コラムごとの高い容量を実現しています。 様々なサイズのチーズの製造には、テトラパックカソマチックシステム MC3 が最も適しています。
テトラパックカソマチックシステム MC3 には次のメリットがあります。
主なデータ
複数コラムシステムによるセミハードおよびハードチーズのドレーニングおよび成形
処理能力
コラムあたり 800 ~ 1,900kg/ 時(総容量はコラム数、チーズの種類、寸法によって異なります)
用途
ハードチーズおよびセミハードチーズ
ディンプル ジャケットによる冷却
ディンプル ジャケットはバッファー・タンクの円錐部品を取り囲み、カード(凝乳) / ホエイ (乳清)混合物をその充填中、滞在中、排出中に冷却しています。 これによって酸性化過程が遅くなり、したがって、バッチの最初から最後まで、チーズの最終的な含水量のばらつきを抑えます。
バッファー・タンク設計
当社は長年の経験によって得られた専門知識に基づいて最適な内のり寸法と撹拌機を備えたバッファー・タンクを開発しました。これによって、カード (凝乳) とホエイ (乳清) の比率をほぼ一定に保ち、カード粒子の分配を一定に保つことができます。 その結果、均一で一貫性のあるカード混合物がカソマティックに投入されます。
ドレナージ システム
ドレナージ システムは 3 つの有孔区域に分かれています。そして、あらかじめ設定されたレシピによる必要量が取り除かれるまで各手順でホエイ (乳清) を優しく排出し、安定したコンパクトなカード (凝乳) ブロックが作成されます。 調整膜バルブの使用によってホエイの流れを制御し、最適量が確実に除去されます。 穏やかな処理で製品の形を保ち、ロスを最小限に抑えます。
ホエイ (乳清) サーキュレーション システム
ホエイ サーキュレーション システムは、移動中のカード(凝乳) 粒子を排出区域に留め、沈殿を防止します。 分流器によってインサートのフランジのカードの蓄積が最小限に抑えられることで生産中の微生物の成長が抑えられ、CIP 洗浄サイクルが短縮されます。
ドージング チャンバーの設計
密封された添加チャンバーはホエイ (乳清) が最上部から最下部まで流れ落ちるように設計されていますので、カード (凝乳) の蓄積を完全防止できます。 ホエイが連続的に流れることと定期的な洗浄で、細菌の増殖が最小限に抑えられ、操業時間を延ばすことができます。
オートメーション システム
当社の高度な制御ソフトウェアは生産を連続的に監視するようにプログラムされ、ラインでの予想外のあらゆる障害の影響を最小限に抑えます。 チーズの構成は急速に変化するため、切り分けの高さを調整したりバッファー・タンクを冷却したりして生産のばらつきを抑えることが重要です。 制御システムはこれを自動的に行いますので、作業員の介在は必要ありません。
コンベヤ
モールドのコラムへの引き渡し、カード (凝乳) ブロックの収集、充填されたモールドの圧縮システムへの移動など、モールド コンベヤーはあらゆる手順で丁寧に製品を処理します。 それには、カード ブロックを変形させることなくコンベヤーのモールドに搭載してコラムからプレスになめらかに移動させるリフティング バッファリング システムも含まれます。
コラム インサート
コラム内の各種インサートによって製造されるチーズの形状が決まります。 複数のパイプと独立した排出セクションによって、大量の小型チーズを生産することができます。 インサートは生産稼働中に簡単に変更できます。交換にはコラムあたり約 30 分かかります。 チーズが成形されると、必要に応じて単一モールドまたは多重モールドに配置されます。