アイスクリームの充填におけるこれらの隠れたコストにご注意ください!
低コストでアイスクリームの製造を目指すメーカーは通常、2 つのことに関心を持っています。 大規模な投資を必要としない加工処理装置と、原材料を最大限に活用できるソリューションです。 これは、特に廃棄物を削減しつつ魅力的な製品を作ることも考えている場合、解決が難しい問題です。
一部の原材料は不均一な品質という性質を持っているため、加工処理装置に大きな要件が課されます。 たとえば、当然ながらコーンの加工中は水分をコーンから遠ざけなければなりません(形状が変化したりもろくなるため)。その他にも、コーンディスペンサーの積み重ねたコーンの間にコーンくずが入るとコーン同士の距離に影響を与えるなどの課題や、スリーブの下端が曲がってその下のコーンが固定されてしまうといったよくある欠陥にも対処しなくてはなりません。 コーンのスタックの高さもコーン同士の圧力に影響を及ぼします。 こうした要素すべてがコーンの分離を難しくし、繰り返し停止が発生するだけでなく大量の廃棄物の原因になります。
より単純な構造のコーンディスペンサーは、たいてい、重力のみに依存してコーンを分離させます。 これは、すべてのスタックでコーンの状態が良好な場合は問題になりません。 しかし、コーンが前述したような状態の場合、このソリューションではまったく不十分です。 有効なコーンディスペンサーは、コーンに跡を一切付けずに確実かつ丁寧にスタックから引き出し、ダウンタイムと廃棄物を確実に最小限に留める、信頼性が高く精密な機械的ソリューションで構成されていなければなりません。
アイスクリーム充填機のもう 1 つの重要な部分は、チョコレートスプレーユニットです。 比較的単純なスプレーシステムは通常、空気圧に基づいていて、容量を測定した定量添加はできません。 つまり、スプレー加工が乱雑になりやすく、過剰なスプレー(すなわち廃棄されるチョコレート)が発生してしまいます。 それも、すぐに膨大な量に達します。 1 時間に 18,000 個製造している場合、過剰量が 1 個あたり一般的に 1 グラムとすると、毎時間 18kg のチョコレートが廃棄されることになります。 より単純な圧力ベースのシステムを調整して、スプレーするチョコレートの量を少なくすると、通常はコーン内部のチョコレート層が不均一になり、部分的にまったくコーティングされない部位もできてしまいます。 結果としてコーンが湿っぽくなり、消費者は次から他社製品を選んでしまうでしょう。
加えて、投資コストの低いアイスクリーム充填機は慎重に選択すべきだという議論も数多くあります。 全体的な堅牢性、素早く切り替えて様々な製品に対応できる柔軟性、簡単で信頼性の高い動作とメンテナンスの少なさなどは、収益に大きな影響を与える要素です。 これらすべてを考慮すると、最も投資額の低い選択肢は、製造コストと総所有コストの観点から有益な取引とは言えない結果を招く可能性があります。
テトラパックのアドバイスは次の通りです。 低価格のソリューションを選択する前に総コストを十分に検討してください。