新品のホモゲナイザーなら稼働コストはわずか 50 セント

誰でもお買い得な品物は大好きです。 ホモゲナイザーを購入する場合も例外ではなく、購入価格を重視するお客様も少なくありません。 しかし、ホモゲナイザーのように、実質的なコストが長期間における実際のランニングコストとメンテナンスコストによって決まる場合は、判断を誤ることがあります。 そこで、本当の総所有コストがわかる例をご紹介します。

テトラパックホモゲナイザー 250 と手に握られた 50 セント

一般的なシナリオについて考えてみましょう。乳業メーカーが低温殺菌モジュールでホモゲナイザーを使用して 1 時間に 10,000 リットルの牛乳を処理しているとします。 この条件のもとスウェーデンで実施した試験稼働の結果、テトラパックホモゲナイザー 250 で 1,000 リットルの牛乳を均質化するために実際に消費したユーティリティコストは、執筆時点で米ドルにして約 50 セント(約 40 ユーロセント)でした*。このユーティリティコストには光熱費(エネルギーと水)も含まれます。

競合他社との比較

テトラパックはベンチマークを重視しています。そこで、テトラパックのエンジニアが中規模乳業メーカー市場で一般的な他社のホモゲナイザーを使用して、同じ条件で試験稼働を実施しました。 その結果、1,000 リットルの牛乳の処理で消費したユーティリティコストは、米ドルにして約 56 セントでした。 たかが数セントの違いと思われるかもしれませんが、すぐに大きな違いとなって現れます。 たとえば、ホモゲナイザーを 1 日 16 時間、年間 250 日間稼働させた場合、1 年間で 3,650 米ドル*(約 3,000 ユーロ*)の節約になります。

スピードは落としても、流量は落とさない

250 モデルが大幅なコスト削減を実現する仕組みを説明します。 説明の一部はピストンの稼働率に関わります。製品を狭い隙間から押し出すピストンは、ホモゲナイザーの心臓部です。 効率性に優れた設計により、テトラパックホモゲナイザー 250 のピストンは、テストした競合モデルよりも低い rpm で同じ流量を作り出すことができます。 試験稼働では、競合モデルは性能の限界近くで圧送したため、ピストンやシールだけでなく駆動ユニット全体が大きく摩耗しました。 これは自動車の内燃機関にたとえることができます。 アクセルを強く踏み込むほどピストンが激しく動き、シリンダー内部やその他の可動部分の摩耗が激しくなります。

試験稼働中、テトラパックホモゲナイザー 250 は最大処理能力の 73% で稼働し、100% のフル稼働で同じ処理能力を実現するためにより速い速度で稼働する競合ホモゲナイザーと比較して、光熱費が 16% 少なくなりました。

スペアパーツやメンテナンスの費用を 32% 節約

テトラパックのホモゲナイザーは、付加される負荷が低いため、部品の摩耗が少ないだけでなく、騒音レベルと振動も低くなります。 また、フォースディスクと呼ばれる均質化ヘッドには両面が対称になった独自の部品が採用されています。 これらの重要部品は、片面が摩耗したら裏返して使用することにより、寿命が倍になります。 テトラパックホモゲナイザー 250 の試験稼働では、他社のホモゲナイザーと比較して、スペアパーツ関連のコストを概算で合計 32% 節約できるという結果になりました。 テトラパックホモゲナイザー 250 は、センサー群によって部品を裏返す時期や交換する時期を監視する最新のスマート制御機能を搭載しています。 これにより、早すぎる、または遅すぎるタイミングで部品を交換することがなくなります。
試験稼働では、点検や修理が必要になる間隔が長くなるため、点検修理費が 32% 低下することが明らかになりました。 メンテナンスが必要な場面が少なくなることで、稼働率が向上します。

少しの差額で大きく節約

「1 円を笑うものは 1 円に泣く」 ということわざがありますが、テトラパックホモゲナイザー 250 では、少額ながら無視できない日常的なコストを削減できます。 テトラパックホモゲナイザー 250 は毎年多額の操業コストやメンテナンスコストを節約できます。購入価格はこの試験稼働で取り上げた他社のモデルよりも数パーセント高いものの、長期的に見れば、購入価格が購入の決め手になることはありません。 実際に重要なのは総所有コストです。テトラパックは総所有コストを 10% 以上低減できると見積もっています。 これが、テトラパックホモゲナイザー 250 が本当はお買い得な理由です。

ホモゲナイザーの実質的なコストを計算してください。

試験稼働のシナリオ

  • 160 バールの圧力で 1 時間あたり 10,000 リットルの低温殺菌牛乳を均質化。
  • テトラパックホモゲナイザー 250 が消費したユーティリティコスト: 1,000 リットルあたり 0.46 米ドル。
  • 比較対象のホモゲナイザーが消費したユーティリティコスト: 1,000 リットルあたり 0.56 米ドル。

*2018 年 4 月 25 日の公定為替レートに基づく。